くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 体外受精

2008/6/7掲載
 
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卵巣刺激と胚移植が妊娠成立の要因
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
1978年、イギリスで世界初の体外受精による赤ちゃんが誕生し、最近その人にも赤ちゃんが生まれたそうです。徐々に安全性の確認が進む体外受精について聞きました。

 ■体外受精とは?
 一般不妊治療で、妊娠成立の見込みが少ないと判断された方を対象に行うもので、卵巣の成熟卵胞から卵子を体外へ取り出して精子と受精させ、さらに数日間培養して得られた受精卵を再び体内に移植するという治療法をいいます。

 ■体外受精において「卵巣刺激」と「胚移植」が注目されていますね。
 体外受精の妊娠成立の要因としては、「質のよい受精卵を採取すること」と「良好な子宮内膜の最もよい場所に戻す」ことに尽きると思います。複数ある卵巣刺激法の中でも、薬剤の使用を極力減らし、患者さん自身の自然な排卵の力を利用して適切な時期に卵細胞を採取する「自然周期採卵法」は、患者さんの負担の少ない点でとても有用だと思われます。また、経膣式の超音波を用いて、より着床しやすい場所を特定して受精卵をピンポイントに子宮内に戻す「経膣超音波下のピンポイント胚移植」も、とても重要な要素になります。

 ■日本での体外受精の普及は?
 近年は、生まれてくる赤ちゃんの70人に1人が体外受精にかかわる治療によるもので、日本での普及は増加傾向にあります。治療法の詳細については、それぞれの特徴や問題点も含めて説明を受けられた上で、自分に合った方法を選択されることが望ましいですね。 ■不妊治療教室 6月15日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ



 
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