くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 カンジダ腟炎

2008/5/24掲載
 
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かゆみ、おりものの異常は早めの受診を!
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
ジメジメした季節になると、カンジダ腟炎が増加するそうです。うつしてしまったり、治りにくくなることもあるそうなので、早めに治療しましょう。

 ■カンジダ腟炎とはどのような病気でしょうか。
 カンジダ・アルビカンスというカビが腟に繁殖して炎症が起きた状態をカンジダ腟炎と言います。セックスでうつることもありますが、このカビは普段から腟内にすんでいて、腟の自浄作用が低下したときに発症することが多いですね。女性なら誰でも起こりうる病気と言えます。

 ■どんなときに腟の自浄作用が低下するのですか。
 腟の中は常に温かく湿っていて微生物の繁殖しやすい環境なのですが、健康な女性の腟内には乳酸菌が繁殖していて酸を分泌しています。腟内を酸性に保つことで、細菌の増殖を抑制しているのです。しかし、病気や疲労、妊娠で体の抵抗力が落ちた時や抗生物質を服用すると、その自浄作用が低下します。

 ■発病するとどうなりますか。
 黄〜緑色のおりものや豆腐カスのようなポロポロしたおりものが増え、外陰部に激しいかゆみが起こります。また石けんで洗う際に外陰部がヒリヒリすることもあります。

 ■治療について教えて下さい。
 カンジダが陽性の場合は、腟洗浄と腟座薬投与を連続で10日間ほど行います。1週間後に再検査をし、陰性であれば完治です。ただし、再発しやすいので注意が必要です。パートナーは、症状があれば泌尿器科を受診して下さい。治療中のセックスは避けましょう。

 ■治療せずに放置するとどうなるのでしょうか。
 軽い場合は自然治癒することもありますが、ひどくなると難治性のカンジダ腟炎になり、治りにくくなることも。異常を感じたら、早めに受診するようにして下さい。



 
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