くまにち メディカルインタビュー
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泌尿器科最前線 女性に多い腹圧性尿失禁

2008/5/24掲載
 
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症状放置せず早めに受診を
 
あいこう泌尿器科・内科クリニック院長
愛甲 巌氏
日本泌尿器科学会 認定泌尿器科専門医
くしゃみや重いものを持ったときなど、ちょっとしたはずみに尿がもれてしまう─。女性に多いという腹圧性尿失禁は、妊娠や加齢とともに症状が表れやすくなるそうです。治療法について聞きました。

 ■尿失禁の悩みは女性に多いと聞きますが。
 尿道の形や長さに違いがあるなど、体の構造的な特徴から女性の方が尿失禁を起こしやすいと言えます。さらに、骨盤底筋群が妊娠や加齢とともに緩くなりがちで、放置しておくと症状が増悪する傾向にあります。

 ■具体的にどんな治療が行われますか?
 まずは問診と超音波などの検査で膀胱の機能や状態、尿路感染の有無を調べたり、神経因性膀胱との鑑別などを行います。「腹圧性尿失禁」と診断された場合は、骨盤底筋体操が最も手軽で効果的な対処法です。ほかにも症状に合わせてさまざまな治療を行いますが、中でも干渉低周波で膀胱を刺激する電気治療は、副作用が少なく体への負担もほとんどないことで注目されています。専用の粘着パッドを張り20分ほど寝ているだけの簡単な治療で、マッサージ効果と血流促進・温度上昇による温熱効果で症状を改善することができます。

 ■尿失禁で受診することに抵抗もありそうですが。
 そうですね。しかし、放っておくと症状が悪化するばかりか、日常生活の制約やストレスを引き起こしてしまいます。ほとんどの検査治療が着衣のまま受けられ、痛みなどもありません。治療を受けることで症状は改善できますので、悩みを抱え込まずに、早めに専門医を受診することをおすすめします。



 
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