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駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。 |
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5月とはいえ、早くも夏の気配が漂います。「汗ばむ季節になるのは憂うつ」と感じる人も多いそうです。この時季に相談の多い、子どもと大人の皮膚トラブルについて聞きました。 |
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小さなお子さんでは水イボ、大人の方では多汗症の相談が目立ちますね。水イボは伝染性軟属腫ウイルスの感染症で、伝染力が強く、流行しやすいのが特徴です。1〜6歳くらいの子どもによく出来、潜伏期間が約2カ月と長いので、兄弟間でモグラ叩きのように繰り返しやすい厄介な病気です。 |
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治療のポイントはウイルスに対する免疫力をつけることで、水イボを悪いものと認識し排除するシステムを体内に構築することです。具体的には、水イボの部分の湿しんに対して漢方薬と保湿剤を用います。水イボは専用のピンセントで摘み取りますが、できるだけ痛くなく取れるよう、麻酔のテープもあります。摘み取るのをどうしても拒否する小さいお子さんには、硝酸銀ペースト治療という水イボを枯らす方法があります。 |
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汗腺は全身に分布しており、あらゆる場所から発汗しますが、多汗症は主にワキの下や手によく見られる症状です。極度の緊張などが原因の多汗症には、発汗を抑える内服薬があります。ほかには、皮膚科で処方する塩化アルミニウムローションや注射などで発汗を抑制する方法があります。注射の場合、効果の持続は4〜5カ月間ほどのため、夏季に限定して治療するのも現実的な方法と言えそうです。 |
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