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ガンを発見するための検査法、PET検査。最近ではガン検診以外の臨床検査にも応用され、注目を集めています。 |
■PET検査は、ガン以外の病気発見も可能だと聞きますが。 |
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PET検査は、全身のガンを発見するための検査法として広く知られていますが、その他にも2つの領域に対して有効性があります。1つは、虚血性心疾患による心不全の、心筋(心臓の筋肉)の生死判定ができるということ。PET検査によって、その後の治療法選択の精度が高まるといわれています。2つ目は、社会的な問題でもある「認知症」の早期発見に役立つということです。認知症の治療は日々進歩を遂げており、診断が早ければ早いほど進行を遅らせることが可能です。認知症は、精神科医による心理テストと問診などで診断されますが、PET検査はその補助的診断法として期待が高まっています。 |
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■認知症発見ができるのは、「脳PET」と呼ばれるものですね。 |
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そうです。脳の血流やブドウ糖代謝は、神経細胞の盛んな部位では高く、活動が衰えた部位では低くなります。脳PET検査では、脳のブドウ糖代謝を診ることで脳局所の活動状態が分かります。結果、脳の機能を診断することになり、認知症やてんかん病巣の発見ができます。また、受診される方の身体的な負担はほとんどなく、検査時間もおよそ1時間半程度で終わります。最近は、人間ドックと同じような感覚で脳PET検査を受けられる方も増えているようです。詳しくは専門医にお尋ねください。なお、認知症診断を目的としたPET検査は、健康保険が適用されず自費診療になります。 |
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