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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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流産した時などに子宮をきれいにするため、内容除去手術をすることがあります。しかし、内容物をかき出す従来の掻爬(そうは)手術だと、合併症が起こる危険性も。最新の流産手術について聞きました。 |
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流産した時などに、子宮内に残っている内容物を除去して、次の妊娠がうまくいくようにする手術です。ヘガールという鉄製の器具を使い、子宮の入り口を徐々に広げていくのが従来の方法です。しかし、妊娠後の子宮はやわらかいため、穴を開けてしまう恐れもあります。子宮は目で確認できないので、経験のある医師でも気付かないうちに、腸などに損傷を起こした症例もあります。 |
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直径3o程度の棒状の親水性ポリマーなどを挿入して、子宮の入り口を開く子宮頸管拡張法があります。これなら子宮に穴を開けることはありません。さらに、内容物をかき出すのではなく、吸引する方法を取ります。重要なのは、腹部の超音波検査を併用し、吸引管が子宮のどこにあるかを目で確認しながら施術すること。吸引法は手術時間が極めて短いので、使用する麻酔薬が少量で済み、術後の出血量もとても少ないというメリットがあります。 |
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流産手術後は、子宮内容物の顕微鏡検査が大変重要です。肉眼では異常がなくても、悪性疾患が潜んでいる可能性もあるからです。子宮内妊娠であったかどうかも、この検査で確認できます。 |
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方法はまったく同じです。ただし健康保険は利用できませんのでご注意ください。 |
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