くまにち メディカルインタビュー
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美容皮膚最前線 ACR療法

2008/2/16掲載
 
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肌を蘇らせる、自己血液を利用した再生療法
 
熊本アールスキンケアクリニック総院長
三原 栄作氏
医学博士
加齢とともに気になる顔のシワやたるみ…どうにかならないの? メスや薬品を使用しない、ACR療法について聞きました。

 ■自分の血液を利用するシワやたるみの治療があるそうですね。
 はい。再生医療のひとつで、ACR療法(自己多血小板血漿注入療法)と言います。血小板の中には成長因子という成分が含まれており、血管や組織が壊れた際に細胞の表面にくっつき、刺激を与えて細胞の増殖を活性化させる働きをします。ACR療法は生体に本来備わるこの作用を利用して、自分の血小板をシワやたるみなどが気になる部分に直接注入し、皮下のコラーゲンや毛細血管を増やして皮膚を再生させます。自分の血液から採取した血小板なので、副作用やアレルギーの心配はほとんどありません。

 ■どんな症状に効果がありますか。
 目の周りのちりめんジワや、手術でしか対応できなかった目の下のたるみなどに適しています。また、シワの深いほうれい線にはRF(高周波)照射、またはヒアルロン酸注入を同時に行うと相乗効果があります。

 ■治療の流れを教えて下さい。
 まず16t程度の採血を行い、その血液を分離し、濃度の高い血小板を含んだ血漿を抽出します。その後、注入部位に麻酔薬を塗り、血小板を注入します。施術時間は、カウンセリングから施術後の休憩時間を含め、1時間程度です。細胞が活性化されるまでの時間が必要なので、治療後は2週間から2カ月をかけ徐々に自然なハリが出て、シワやたるみが改善されていきます。自然な変化なので見た目の違和感はありません。個人差はありますが、肌のハリは比較的に長期間保つことができます。治療当日から、メーク、シャワー、運動も可能です。



 
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