くまにち メディカルインタビュー
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大腸・肛門科最前線 痛み・治療期間の軽減

2008/1/26掲載
 
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女性にも多いおしりや大腸の悩み
 
高野病院
福永 光子氏
便秘や下痢などの排便障害や出血─。おしりやお腹の慢性的な悩みは、実は多くの人が抱えている問題だとか。特に女性は恥ずかしさから我慢する場合が多く、重大な病気を見過ごす恐れがあるそうです。

 ■おしりや大腸の症状で悩んでいる人は多いのですか?
 便秘や下痢などの排便障害、出血、痔核、お腹の痛みなど、「このくらい仕方ない」と10年も20年も我慢している例が多くあります。最近では、ストレス社会や不規則な生活習慣を背景に、過敏性大腸症候群の増加も目立ちますね。特に女性は、仕事や育児の忙しさに加え、羞恥心から受診が遅くなり、単純に「肛門の疾患では…」と自己判断している間に、大腸がんなど他の病気の発見が遅れがちになることが問題です。

 ■診察や治療はどうなりますか。
 初診の場合、最初に詳細な問診を行い、診察、検査という流れになります。診察は着衣のまま背後からできますし、大腸の検査は症状に応じてレントゲン、造影検査、内視鏡検査などです。前処置は浣腸などを行うので特に事前の準備は不要です。また、いぼ痔と呼ばれる内痔核は、軽〜中等度のものであれば切らずに治す新しい注射療法によって治療上の痛みもかなり軽減され、3泊4日ほどの短期入院で済みます。大腸の手術も内視鏡や腹腔鏡下手術の導入で出血量が少なく、術後の回復も早くなっています。

 ■痛みや入院期間などの負担が軽くなってきているんですね。
 病院へ行くべきか悩んでいたけど、一度受診したら抵抗がなくなり、「早く来ればよかった」とおっしゃる方が多いですよ。早期の発見と治療は、早期回復につながります。早めに専門医にご相談ください。



 
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