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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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お母さんの持っている細菌が早産の原因となったり、生まれた赤ちゃんに影響を及ぼすことがあるそうです。妊娠中の細菌検査について伺いました。 |
■お母さんの持っている細菌で、赤ちゃんにどのような影響が起こるのですか。 |
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お母さんの産道の嫌気性菌などが、早産の原因となることが明らかとなってきました。早産した赤ちゃんは、呼吸や循環などが未熟ですから、生まれた週数が早ければ早いほど、いろいろな不都合が起こりやすくなります。また、B群溶連菌(GBS)という細菌に感染して生まれた赤ちゃんにも注意が必要です。 |
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腟分泌物検査で調べます。細菌が見つかったり、おりものが増えてきた妊婦さん、早産経験のある経産婦さんは、妊娠中期に1週間ほどをめどにした抗生物質の全身投与で、早産の予防になります。 |
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GBSが分娩時に赤ちゃんに感染すると、敗血症や髄膜炎を起こし、生後24時間以内に死亡することが稀にあります。 |
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結果が陽性で治療して陰性になったとしても、分娩までに再発することはよくあります。また、分娩予定日直前の検査では治療の時間が足りません。妊娠の初診時と36週前後での再検査が理想的でしょう。GBSが検出された妊婦さんには、分娩時に抗生剤を点滴すると、発症を約20分の1に減らすことが可能です。赤ちゃんにだけ脅威となる細菌があります。妊婦健診での細菌検査は、妊娠初期と後期の2回が望ましいでしょう。 |
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