くまにち メディカルインタビュー
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耳鼻咽喉科最前線 花粉症

2008/1/26掲載
 
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花粉症対策は早めの予防と治療で
 
田崎橋耳鼻咽喉科会長 熊本東耳鼻咽喉科理事長
宮村健一郎氏
医学博士
毎年、春が近づくと花粉症に悩まされる人が増えますね。憂うつな症状を少しでも軽くするために、自分でできる対策や、あらかじめ備えておく治療法などを聞きました。

 ■そろそろ花粉症の季節ですね。
 従来、花粉症の中心世代は30〜40歳代でしたが、最近では、下は小学校中学年から上は高齢になって初めて発症する例まであり、患者の若年化と高齢化現象で、国民の約20%が花粉症とも言われています。

 ■予防の手立てはありますか。
 最近は温暖化の影響で時期的なズレはありますが、花粉症の主原因となるスギ花粉は毎年2月10日ごろから飛び始め、ピークは3月。晴れて風の強い日に多く、前日が雨だとさらに飛散量が増えます。対策は@花粉を吸い込まないA目に入れないB家の中に花粉を入れないなどです。天気予報欄をチェックして花粉が多い日はなるべく外出を控え、通勤・通学にはツバ付き帽子、眼鏡、花粉用マスクを着用。衣類は花粉が付着しにくいポリエステルやレザーなど、表面が滑らかな素材の上着を選びましょう。

 ■いろんな治療法があるとか。
 すでに花粉症と分かっている人は、本格的な花粉シーズン前から抗アレルギー薬を服用しておくと、仮に症状が出ても軽めに抑えられます。症状が出た後では、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイドの点眼・点鼻薬の併用になります。毎年、重度の症状が出る人は、遅くとも1月中に鼻の粘膜を照射するレザー治療をすれば有効でしょう。抗アレルギー薬はさまざまな種類が開発されており、どれが適しているかは人によって異なります。症状があれば早めに専門医にご相談ください。



 
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