くまにち メディカルインタビュー
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心療内科最前線 パニック障害

2005/5/20掲載
 
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「激しい動悸、過呼吸、発汗…」
 
藤崎宮前心療クリニック
宮谷 高史氏
熊本大学医学部卒
精神保健指定医
H13年よりルーテル大学兼任講師(精神医学)
心の病気は、気弱な人がなる病気と思われがちですが、誰でも体の具合が悪くなるように、どんな人でもかかることがあるのだそうです。突然やってくるので、単に体調が悪いと勘違いすることも…性格に関わらず、誰にでも起こりうるというパニック障害について聞きました。

 ■パニック障害とはどのような病気ですか。
 激しい動悸や過呼吸、発汗、手足の震えなどが突然起き、死んでしまうのではないかと不安や恐怖に襲われます。このような症状が何の前ぶれもなく現れるのが「パニック障害」です。不安や恐怖に直面すれば、誰でもドキドキしたり汗をかいたりしますが、パニック障害の場合、それがとても強い症状となって現れ、その場にうずくまり、動けなくなる人や呼吸ができなくなる人もいます。原因はまだ分かっていませんが、3〜4%の割合で発生しているといわれていますので、珍しい病気ではないでしょう。

 ■命を失うことはないのでしょうか。
 命を失うことはありません。それに回復できる病気です。しかし、症状が進行し発作が頻発するようになると「また発作がでるかもしれない」という“予期不安”がでるようになり、重い人になると外出もできなくなってしまいます。そして、今まで心配にならなかったことまでが心配になり、薬を飲むことも、病院にかかることさえも不安になってしまうことがあります。精神科や心療内科に抵抗がある方も多いかもしれませんが、一般の病院と変わりはありません。初診の場合、病の説明から対処の仕方、薬の処方と説明、必要に応じてカウンセリングを行います。体の具合が悪いのに、病院で検査をしても異常がないときなどは、心の病の場合もあります。“体のかかりつけ”があるように、“心のかかりつけ”として、精神科の専門医にも気軽に相談されてみてください。



 
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