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ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医 |
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卵管機能の低下は、不妊の原因の35%を占めるといわれています。卵管の機能と検査方法について聞きました。 |
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卵管は子宮の両側に位置し、ラッパのような形をしています。卵を補捉(そく)して受精する場所を提供し、胚を育み、子宮まで約1週間かけて輸送するという重要な役割を果たしています。妊娠が成立するための大切な場所といえます。 |
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卵管の状態を調べる「卵管機能検査」は、卵管造影という方法で行います。痛みを伴うといわれていましたが、現在、手技や鎮痛剤でかなり改善されています。より痛みの少ない超音波下の検査も可能となりました。ただ、卵管造影は卵管が通じているか調べるだけで、卵の捕捉や胚の育成環境が良好かどうかの証明にはなりません。したがって、より詳しく知るために「クラミジア抗体検査」なども行います。 |
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クラミジアは性行為感染症の一つで、全国の罹患(りかん)者は推計百万人。女性は男性の5倍で、20代に多いのが特徴です。自覚症状がほとんどないので、放置すると卵管周囲の癒(ゆ)着や閉塞(そく)が起こり、感染者の約20%が不妊症になるといわれています。治療を有効に進めるためには、原因を探る検査が必要不可欠です。患者さん自身がその内容と必要性を理解していただきたいと思います。気になることは専門医にご相談下さい。
■不妊症治療教室 11月18日(日)午後1時から開催。参加無料。※要予約
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