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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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生理前に不快な症状がある、という女性は約8割にものぼり、そのうち半数くらいはかなり症状が重く、なかには受診・治療が必要な場合もあるそうです。
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■生理前にイライラしたり、怒りっぽかったりするのはなぜですか。 |
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月経の2週間くらい前から直前までの期間には、気分の落ち込み、イライラして怒りっぽい、不安感、下腹部痛、むくみなどの不快な症状が出ることがあります。これをPMS(月経前緊張症候群)と言います。原因ははっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの影響が推察されます。月経前はプロゲステロンやエストロゲンが急激に増加し、その後再び減少するのですが、この変動により自律神経のバランスが壊れて起こると考えらます。このような症状がさらに強く現れ、日常生活に支障を来すような状態をPMDD(月経前不機嫌性障害)と言います。 |
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強い抑うつ気分や不安感、怒りの感情などが見られ、時には抑うつ気分が高じて、自殺願望すら見られることもあります。PMDDもPMSと同じようなメカニズムが考えられますが、PMSと違うところはセロトニンという神経伝達物質の機能的な変化が背景にあり、むしろ、うつ病に近い疾患と言えます。 |
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■自分がPMSやPMDDかどうかを確認する方法はありますか。 |
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月経前の気になる症状を左記の表に記しています。これらの症状で日常生活に支障がある場合は、PMSやPMDDの可能性があります。心当たりのある女性は、ぜひ一度婦人科を受診してみましょう。
・気分が落ち込む
・訳もなく不安になる
・緊張する
・普段と違って怒りやすい、涙が出やすい
・仕事の集中力が落ちる
・食欲がない
・つい食べ過ぎてしまう
・無性にSEXがしたくなる
・友達と話すのが嫌になる
・外出がおっくう
・こんな自分を誰も理解してくれないと思う |
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