くまにち メディカルインタビュー
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心療内科最前線 社会不安障害

2005/6/7掲載
 
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「過度の緊張は病気の可能性も」
 
よやすクリニック院長
中田 滋寛氏
精神保健指定医
十人十色という言葉があるように、人それぞれ顔も違えば性格も違い、考え方まで違いますが、今まで明るく元気だった人でも、何らかのきっかけで突然心の病気になることもあるそうです。社会不安障害について聞きました。

 ■社会不安障害とはどのような病気ですか。
 多くの人の前で話したり、会議で発表するなどの状況に置かれたとき、緊張したり不安を感じることは誰でもあるでしょう。社会不安障害は、このような状況のとき普通の人よりもひどく緊張したり強い不安を感じ、それらの状況を避けることにより、生活や仕事に支障を来してしまう病気です。主に、思春期かそれ以前に発症することが多いようです。以前は、単なる性格の問題、内気ととらえられることが多く、「無視されていた不安障害」ともいわれていました。しかし、実際には適切に治療しないと、生涯続く可能性が高い慢性疾患なのです。

 ■原因は。
 セロトニンという脳の中の化学物質のバランスが崩れることによって起こるといわれていますが、はっきりとした原因は分かっていません。そのため性格に関係なく、元気だった人が突然病気にかかってしまいます。症状が進行すると、外食やレジなどでの支払い、役所での手続きなど、人と接するほとんどの場面で強い不安を感じるようになります。

 ■治療をすれば治りますか。
 投薬と、カウンセリングすることで不安を取り除いたり、物の見方を変えていったりすることを中心に治療していきます。治るのには、個人差はありますが2〜3カ月はかかります。これは病気であり、性格ではないのです。だからこそ、治れば快適に暮らすことができます。気になる方は、専門医に相談されてください。



 
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