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産科・婦人科最前線 不妊症治療

2007/9/1掲載
 
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クラミジア感染によって急増する不妊症
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
最近、クラミジア感染症による不妊が増えているといいます。その詳細と予防法について聞きました。

 ■クラミジア感染症とは?
 クラミジア感染症は、セックスによりパートナーに感染する性行為感染症の一種です。淋病や梅毒など、現在は50種類以上の性行為感染症があると言われていますが、中でもクラミジア患者は圧倒的に多く、うち女性は男性の5倍、20代前半の女性では15人に1人が感染していると報告されています。

 ■不妊症との関連は?
 性行為感染症の中でも淋病とクラミジア感染症は、卵管とその周辺に変化を引き起こすため、不妊症の原因になります。クラミジアを持つ異性との1回のセックスでの感染率はおよそ50%。感染したまま放置すると8〜40%は骨盤内への炎症へと進んでしまい、うち20%が不妊症になると言われます。卵管異常で不妊症治療を受けられる人の半数近くに感染の既往が証明されており、クラミジア感染症が不妊症につながる危険性は極めて高いと言えます。

 ■クラミジア感染を防ぐには?
 まずはコンドームの使用を徹底すること。次に、不特定多数の相手との性交渉を避けることです。「感染の可能性が高い」と心当たりがある人は早めに検査、治療する必要がありますね。クラミジアは感染しても自覚症状がない場合もあり、感染しないための工夫を身につけることが大切です。特に女性は“自分の体を大切にする”という認識を、さらに深めていただきたいですね。気になることは気軽にご相談下さい。 ■不妊治療教室 9月16日@午後1時から。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ



 
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