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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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近年、先進諸国では教育や啓蒙が進み、HIV感染者やエイズ患者が減少しているのに対し、日本だけが増加の一途をたどっています。その理由は、若い人たちの性感染症に対する意識が極めて低く、自分には関係のない病気だと誤解しているからなのだとか。性感染症の治療について伺いました。 |
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性的な行為でうつる感染症です。多種多様な疾患があり、本来ならば消化器疾患のアメーバ赤痢やB型肝炎などまで含まれます。代表的なものでは、クラミジア、トリコモナス腟炎、カンジダ腟炎、淋病、非特異性腟炎などがあります。おりものの異常や、かゆみがあるときには産婦人科を受診して下さい。 |
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性感染症自体が、不妊症の原因や子宮外妊娠の原因になったり、流早産の引き金になったりします。その他にも、分娩時に産道で赤ちゃんに感染すると、先天性の肺炎や新生児死亡の原因など、命に関わる疾患の導火線となることがあるからです。さらに、エイズウイルスは血液の成分の中のリンパ球を標的として感染するわけですが、性感染症になっていると、腟などの局所にリンパ球がたくさん集まります。性感染症にかかっていないときと比較して、何百倍もエイズに感染しやすい状態になっているわけです。つまり、性感染症を予防したり、きちんと治療をしておくことが、エイズの蔓延を防ぐひとつの手段となるわけです。 |
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検査の方法によって、本当は感染しているのに陰性と出ることがあります。どちらかに性感染症が判明したときには、たとえパートナーの検査結果が陰性であっても、必ず、二人ともに治療を受けておくことを強くお勧めします。 |
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