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武田整形外科 院長
武田浩志氏
日本整形外科学会認定医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本体育協会公認スポーツ医 |
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いわゆる「肩が抜ける」状態が頻繁に起こる反復性肩関節脱臼。激しい運動などで、若い人ほど繰り返し発生しやすいそうです。早期治療の必要性とその治療法について聞きました。 |
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肩に強い力が加わったり、無理に後ろに引っ張ったりする動作があったとき、肩と腕の骨をつなぐじん帯がはがれて起こります。ラグビーや柔道のように接触の激しいスポーツに多く見られ、投球動作などで起こることもあります。また、じん帯がゆるい体質の人は大きな外傷がなくても起こる場合があります。特に初めての脱臼が十代のうちに起こると、繰り返し脱臼する反復性肩関節脱臼になる傾向が高くなります。 |
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若い人はじん帯が柔軟で、脱臼が戻ってもじん帯にゆるみが残り肩が外れやすくなるんです。また、運動する機会が多いことなども繰り返しやすい原因となります。脱臼が頻繁になると簡単に抜けて簡単に戻せるようになりますが、「自分で戻せるから」と放置するのは危険です。繰り返しが多くなるほど肩の受け皿になる骨が削れてくるため、手術しても良い結果が得にくくなります。 |
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軽い症状やじん帯がゆるい体質からくる場合は、リハビリでも改善が可能です。症状が強い場合は手術が必要で、最近は体に負担が少なく肩の動きも損ねにくい内視鏡手術が導入されてきました。難易度の高い手術ですが、経験を多く有する医師が行うことで良好な結果が得られます。肩関節の脱臼は指導者や保護者も見過ごさず、必ず専門医を受診してください。 |
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