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産科・婦人科最前線 不妊症治療

2007/7/7掲載
 
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男性因子の不妊は初期段階での受診を!
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
男性因子の不妊が増えているといいます。そこで、男性の不妊検査などについて聞きました。

 ■男性因子の不妊の割合は?
 1996年のWHOの調査によると、約7000組のカップル中、男性側が不妊につながる何らかの問題を抱えていたのはおよそ48%という結果が出ています。近年、精子数の減少が報告され、その原因として環境ホルモンが挙げられていますが、詳細は不明です。

 ■男性の不妊検査はどんなものですか?
 男性因子といっても、精子を作る機能に障害がある場合や、勃起・射精に問題がある場合、副性器機能障害などが原因の場合などさまざまです。どこに問題があるのかを突き止めることが重要であり、原因によって治療法も異なってきます。検査としてはまず、精子の数や運動率などを調べる精液検査や、性交後の子宮頚管の粘液の中で、精子がどれくらい元気なのかを見るフーナーテストを行います。男性の検査は、女性側と比べて痛みもなく、直接受診しなくても可能なので、できるだけ初期の段階で検査を受けていただくことをお勧めしたいですね。女性側の治療を進めたあとに調べて、実はほとんど精子がいなかったという症例の報告も、残念ながらあります。

 ■治療への男性の関わり方は?
 赤ちゃんができない場合はお二人の問題と考え、男性から率先して検査を受けていただきたいと思います。また治療に関しても、お二人で前向きに乗り越えていこうとする姿勢が大切だと思います。 ■不妊治療教室 7月15日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ



 
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