くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症

2007/6/30掲載
 
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傷跡を最小限に臭いの元を取り除く
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
人は、誰にでも体臭があります。病気ではありませんが、その臭いが精神的な苦痛になることもあるようです。ワキガ・多汗症について聞きました。

 ■ワキガや多汗症に悩む人が多いそうですね。
 特に汗をかく今の季節は、ご相談が多いですね。その中には、自分の体臭に慣れてしまって自分がワキガだと気づいていない人、逆に臭っていないのにワキガだと思い込んでいる人もいます。

 ■なぜ思い込むのでしょうか?
 これは、体臭恐怖症という一種の神経症です。自分の臭いのせいで嫌われていると感じてしまい、極端なケースでは引きこもりになったりします。潔癖性の人がなりやすい症状ですが、現代の清潔志向も要因のひとつと考えられます。

 ■この場合どうすれば?
 ここまでくると、家族に臭っていないと言われても本人は信じることができません。専門家の診察を受けて、臭っているのか、そうでないのかを判断してもらいましょう。

 ■実際にワキガの臭いがある場合はどのような治療を施しますか?
 多汗症にも有効なローラークランプ法という手術を行います。ワキのシワに沿って切開し、直径2〜3oの吸引管を挿入します。そして、ローラーで皮膚を押さえながら、臭いの原因であるアポクリン腺やエクリン腺などを吸引除去します。同時に毛根組織も取り除くため、約60%の脱毛効果もあります。手術は30分程度で終了し、入院は不要です。

 ■傷跡が心配ですが。
 切開は3o程度で、侵入口には保護器具を被せますので傷跡はほとんど目立ちにくくなります。また、ボトックスを注射器で注入する方法なら切開は不要です。副交感神経の働きを弱め汗腺の活動を抑制させてくれる医薬品ですが、効果の持続期間は約半年〜1年です。



 
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