くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科最前線 不妊症治療

2007/6/2掲載
 
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体外受精での出産は年間1万8000人以上
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
近年、赤ちゃんの70人に1人は、体外受精に関わる治療で生まれていると言われています。増加傾向にある「体外受精」について聞きました。

 ■体外受精について教えて下さい。
 一般不妊治療において、妊娠成立の見込みが少ないと判断された方を対象に行うもので、卵巣で形成された成熟卵胞から、卵子を体外へ取り出し精子と受精させ、さらに数日間培養して得られた受精卵を、再び体内に移植するという治療法です。1978年にイギリスで最初の体外受精による赤ちゃんが誕生し、今年はその赤ちゃんが大人になり、無事に妊娠・出産したと報告されました。今までも赤ちゃんに対する安全性は報告されていましたが、体外受精の安全性証明に新たな扉が開かれた年と言えるでしょう。 

 ■体外受精による妊娠成立の要因はどんなことですか?
 質の良い受精卵を、良好な子宮内膜の最良の場所に戻す─ということに尽きます。近年、良好卵を得るため、自然周期をはじめ数々の卵巣刺激法が報告されています。また、経膣超音波下のピンポイント胚移植も注目されています。実際の治療法については、問題点も含めきちんと詳しい説明を受けられた上で、より良い方法を選択して下さい。そのために必要な情報を、医療機関が適切に提供していくことが重要だと考えています。ご夫婦の悩みや不安は専門医までご相談下さい。 ■不妊治療教室 6月17日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ



 
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