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産科・婦人科最前線 不妊症治療

2007/5/26掲載
 
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タイミングがカギ握る人工授精法
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療は、各人の検査結果に基づき、その方法を選択できるようになってきました。今回は「人工授精法」について聞きました。 ■不妊治療教室 6月17日(日)午後1時から開催。参加費無料。 詳細は【電話】096(322)2996へ

 ■人工授精について分かりやすく教えてください。
 排卵日に合わせて採取した精子を、パートナーの子宮内に直接注入するもので、男性因子や頚管因子、原因不明不妊などの場合の治療法です。最近は、精液を洗浄して細菌を除去した活発な精子を選び出して注入する―という方法が多く行われています。人工授精の成功のカギは、『排卵のタイミングに合わせて、いかに数の多い良好精子を注入できるか』ということにかかっているといえます。そのため、重症の精子不良例や卵管通過異常が原因の症例には適しません。

 ■人工授精では、どの程度の効果が見込めますか?
 人工授精の妊娠率は1周期あたり5〜8%といわれており、妊娠する人のほとんどは5〜6回以内に成立します。したがって、それ以上行っても妊娠に至らない場合は、体外受精などへのステップアップを勧めるケースが多いようです。妊娠率を上げるために注射を併用して卵を複数個作ることや、精子が少ない場合は凍結精子を使用して2回分の精子を合わせて注入する方法もあります。排卵日にご主人の都合が悪い場合は、精子を凍結しておいて使用することも可能です。治療方法については、よく説明を受けた上で、自分に合ったものを選択することが必要ですね。



 
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