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けんこう歯科クリニック歯科医師
富久清孝氏
日本口腔衛生学会認定医 |
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人の口の中にいる細菌は、虫歯や歯周病の原因になるだけでなく、からだの病気とも深い関係があると言われています。口腔ケアと健康との密接な関わりについてお話をうかがいました。 |
■口の中の健康が、からだ全体の健康と関係あると聞きましたが、本当ですか? |
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本当です。歯周病について言えば、糖尿病を悪化させる一因になったり、動脈硬化から脳梗塞、心筋梗塞を引き起こすこともあります。心臓に人工弁をつけた方は、体内に菌が入り炎症を起こすことがあるため、注意が必要です。妊娠している方の場合は、低体重児や早産との関係も指摘されているんですよ。 |
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現在、日本人の死因の4位は肺炎で、その約9割は高齢者なんですよ。物の飲み込みがうまくいかなかったり、抵抗力が弱い高齢者は、つばや痰が肺に入り誤嚥(ごえん)性の肺炎にかかりやすくなります。口の中の菌を減らす口腔ケアを行うことで、肺炎の発症者数はかなり少なくなると考えられます。 |
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■高齢者の歯科治療で、特に気を付けなければならないことは? |
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歯でよく噛(か)む方と噛まない方とでは、健康状態だけでなく、脳への影響も違ってきます。入れ歯は合わないものだと諦めてしまっている方が多いのですが、適切な型の取り方や状況に応じた調整をすれば、噛めるようになります。認知症が進行し、義歯を自分で外すことができなかったお年寄りが、義歯を調整してから全身の健康状態が良くなられた例もあるんですよ。食べたい物を自分の歯で食べられるということは、生きる喜びであり、クオリティ・オブ・ライフの向上にもつながります。高齢者こそ、一人ひとりの健康状態に合った細やかな口腔ケアが必要ですね。 |
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定期的なケアやメンテナンスを行うとともに、歯周病が進行してしまった場合は治療をすることが大切です。歯周病は、痛いと思った時にはかなり進行している可能性があります。高齢者に限らず、「自分はこういう病気を持っているけど、大丈夫だろうか?」という方は特に、全身の健康状態をトータルに配慮した効果的な治療をされることをおすすめします。 |
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