くまにち メディカルインタビュー
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美容整形最前線 ワキガ・多汗症・黄ばみ

2007/3/10掲載
 
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ローラークランプ法で汗腺を吸引
 
共立美容外科熊本院長
山田 雅明氏
 暖かくなると汗をかきやすくなり、ワキガや多汗症、汗から付着する黄ばみなどに悩まされます。そして特に、エレベーターや車中、狭い部屋などでは臭いがこもり周りの目が気になることも…。治療法について聞きました。

 ■ワキガと多汗症の違いは何でしょうか。
 人体には、汗をつくる器官としてアポクリン腺とエクリン腺という2種類の汗腺が存在します。ワキガはアポクリン腺が大きかったり、数が多い状態です。その汗を皮膚常在菌が化学分解することで、異臭と黄ばみが生じます。一方、多汗症は臭いが気にならなければ、エクリン腺からの汗が多い状態といえます。

 ■では、治療の流れについて教えて下さい。
 手術法であれば、汗腺を除去するローラークランプ法で行います。まず、腕の付け根から特殊な刃の付いた直径2o程度のカニューレ(吸引棒)を皮下組織に挿入します。そして、ローラーで皮膚を上から押さえながら、アポクリン腺と毛根組織、エクリン腺、皮脂腺を除去して吸引します。保護器具を侵入口に被せますので、傷跡はほとんど目立ちにくくなります。30〜40分程度で終了。同時に毛根組織も取り除くため、約60%の脱毛効果も得られます。

 ■術後のケアは。
 術後はスポンジをあてテープで止める程度ですが、約1週間は腕を激しく動かさないようにして下さい。入院は必要ありませんので、その日のうちに帰れます。その後は1〜2回通院していただく程度です。

 ■手術以外の方法はありますか。
 ボトックスという薬品をワキに注射器で注入する方法があります。副交感神経の働きを弱め汗腺の活動を抑制します。ただし、注入法の効果の持続期間は半年〜1年です。



 
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