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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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現在、婦人科の病気の中で最も頻度が高いといわれる「子宮筋腫」。特に40歳代女性の約40%に発生しているのだそうです。対処法としては手術が主流でしたが、今では切らずに済む薬物療法も取り入れられています。 |
■最近多発している子宮筋腫ですが、どのような病気なのでしょうか。 |
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子宮の中にできる、こぶのような良性の固まりを子宮筋腫といい、子宮の様々な場所で発育します。子宮筋腫の症状で最も多いのは、月経の量が増えること(過多月経)で、続くと貧血になります。最近めまいがするようになった、階段の上り下りで動悸がするようになった、という場合は要注意です。そのほかの症状では、下腹痛、腰痛、筋腫が膀胱を圧迫して起こる頻尿、直腸を圧迫して起こる便秘などがあります。 |
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現在のところ原因は不明です。ただ、卵巣から出るエストロゲンというホルモンの働きによって大きくなり、閉経とともに小さくなることがわかっています。この原理を応用して、閉経間近な場合には、薬剤によってエストロゲンの分泌を抑え、人工的に閉経の状態にする治療を行います。具体的には、1カ月に1回の注射を6カ月間続け、その後6カ月間休止します。休止期間をつくる理由は、副作用として骨粗鬆症を起こす心配があるためです。そしてこの治療後に、自然に閉経してしまえば手術をせずに済みます。これを“逃げ込み療法”といいます。 |
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■この逃げ込み療法は、どなたでも受けることができますか。 |
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年齢が45歳以上で、卵巣刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)の値が25mIU/ml以上に上昇している場合に成功するようです。年齢や筋腫の位置、症状によっては手術が必要な場合もありますので、詳しくは専門医にご相談下さい。 |
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