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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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最近では「自然な形でのお産」を望む妊婦さんが増え、陣痛促進剤の安易な使用や、浣腸、剃毛、会陰切開などの必要性が問われているそうです。 |
■陣痛促進剤はどのような場合に使用されるのでしょうか。 |
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陣痛促進剤とは、人工的に陣痛を起こす薬で、陣痛が弱いときや過期妊娠(42週以降)のときに使用されます。この薬の使用は、産婦によっては陣痛が強まりすぎることがあり、子宮破裂や胎児に酸素が十分にいかず脳性麻痺になる危険性があります。そのため、陣痛促進剤を使用する場合は、十分納得のいく説明を受け、厳重な監視を主治医に確認することが大切です。 |
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■お産についての認識がこれまでと変わりつつあるそうですね。 |
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分娩時の浣腸、剃毛、会陰切開は、必要ないという考えが広まっています。
まず、分娩時の浣腸は以前は不潔にならないようにと必須の処置でしたが、最近では感染症などに対して浣腸の有効性は認められていないところから、便秘であるとか、産婦の希望などがなければ必要ないとされています。また、外陰部の剃毛も感染症の問題から、WHO勧告で止めるべきこととされています。
会陰切開については、直腸に達する裂傷を防ぐという本来の目的より、分娩時間を短くするという理由から行われている場合がよくあります。しかし、助産師の丁寧な処置があれば自然裂傷もわずかですし、産後もほとんどきれいに治るので、産婦の状態によっては必要ないようです。 |
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今年1月〜6月の当院での会陰切開率は全体の11%です。産婦にとって、肉体的にも精神的にも不快なことは避け、“自然な形でのお産”をお勧めします。 |
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