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2020年までに先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)ゼロへ 妊婦のパートナーや家族は早めに抗体検査を |
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うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士 |
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約4年前に流行した風疹。いまだに流行のリスクが残っており、厚生労働省は2020年までに先天性風疹症候群をゼロにしようと、今月から「風疹ゼロプロジェクト」を開始しました。専門医に詳しく聞きました。 |
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妊婦さんが妊娠初期の20週ごろまでに風疹にかかった場合、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害を引き起こす病気です。妊娠の早い段階であるほど発症率は高くなります。主に飛沫感染によって広がるため、感染源は同居家族であることが多いです。最も確実な予防法はワクチン接種ですが、生ワクチンなので妊娠中は接種できません。従ってパートナーや家族の接種が重要になります。 |
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接種率や回数が少ない平成2年4月1日以前に生まれた方、中でも現在30〜50代の男性は抗体が全くないか、抵抗力が極めて低い人がいらっしゃいます。これに該当する方は、海外の風疹流行国に渡航する際、事前の接種が大切です。海外出張が多い会社であれば、職場全体でのワクチン接種が望ましいでしょう。 |
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まず、風疹抗体検査を受けましょう。子どもの頃に接種していても、抗体が減っていることがあります。多くの市町村では(1)今後妊娠を希望する女性(2)そのパートナー(3)抗体がない妊婦の同居者に対し、無料あるいは補助金を出して検査を受けられるようにしています。その結果、抗体がないとわかった場合は、ワクチンを接種します。接種する時もさまざまな補助制度があるので、各市町村や保健所にお問い合わせください。2020年までに、先天性風疹症候群にかかって生まれてくる赤ちゃんをゼロにしましょう。 |
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