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歯科最前線 乳児の虫歯治療

2006/7/15掲載
 
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乳歯の虫歯をそのままにしていませんか?
 
ありむら歯科医院
田上 恵子氏
ありむら歯科医院医師
日本小児歯科学会会員
 乳歯は永久歯に生え変わるから、虫歯治療はしなくていい! 本当にそうでしょうか? 乳歯の虫歯を放置すると、後の永久歯に悪影響が現れるそうです。乳歯の虫歯治療の大切さと治療について伺いました。

 ■乳歯の虫歯に治療は必要ですか。
 「どうせ永久歯に生え変わるし…」「いやな思いをさせてまで治療をしなくても…」と思われている方は多いと思います。しかし目には見えませんが、乳歯が生えそろう3歳頃には、乳歯の下に永久歯ができて成長しています。そのため乳歯の虫歯を放置していると永久歯に悪影響を及ぼすことがあります。

 ■具体的にはどういう悪影響があるのでしょうか。
 乳歯は食べ物をかみ砕くだけでなく、永久歯が生える場所を確保して永久歯を正しい位置に導くという大事な役割をしています。早期に乳歯がなくなると、すでに生えている歯が寄ってきて、次に生えてくる永久歯のスペースがなくなって、歯並びが悪くなります。スペースを確保する装置などもありますが、保険適用外ですし治療に対するお子さんの負担も大きくなります。やはり早期治療が大切です。

 ■子どもの虫歯治療はできるのですか。
 すでに虫歯ができてしまった場合でも、乳歯が生えそろう3歳ぐらいには治療も可能です。しかし痛みがでてからの来院は、麻酔が効きにくい場合もあり、歯医者さん嫌いになる原因にもなります。虫歯になる前から予防処置で通院して、「歯医者=痛い」と思わせないことが大切です。大人になってからの10年と、子どもの10年は大きく違います。食べたり、飲み込んだりする機能が発達し、本格的な噛み方や食べ方を学習する時期だからこそ歯を大切にしたいですね。



 
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