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AGA(男性型脱毛症)治療に注目の新薬 症状の進行遅延から発毛への期待も |
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のぐち皮ふ科院長
野口 博光氏
医学博士。皮膚科専門医。 1990年防衛医大卒。自衛隊熊本病院、熊本大・大学院を経て、のぐち皮ふ科院長。 |
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加齢に伴い、髪の毛が細く短くなったり、ハリやコシがなくなったり…。男女を問わず、髪に関する悩みはよく耳にします。そのような中で、男性特有の症状であるAGA(男性型脱毛症)について治療法を聞きました。 |
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AGAとは男性型脱毛症の意味で、思春期以降に髪の生え際や頭頂部などの髪が薄くなっていく症状です。20歳〜69歳の男性の3人に1人が該当するというデータもあり、遺伝や男性ホルモンの影響などが原因とされます。進行性のため、放置しておくと抜け毛が続き、徐々に薄毛が目立つようになります。 |
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AGAの治療法は、大きくは(1)飲み薬を服用する(2)外用薬を頭皮に塗布する─の2つの方法が主です。そのほか、再生因子の頭皮への導入、外科的施術としての植毛などがあり、いずれの治療も保険適用外になります。ただ、最近、日本で承認された新薬で効果が注目されているものとして、デュタステリドの錠剤があります。 |
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デュタステリドには、AGAの原因となる男性ホルモンの一種、DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を阻害する作用があります。従来の飲み薬にも同様の働きがあり、AGAの“進行遅延”が認められていましたが、デュタステリドはDHT産生の抑制効果がより高く、治療薬の臨床試験でも太く長い毛の本数が増える“発毛 |
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この治療薬の臨床試験では、頭頂部と前頭部の脱毛部位で、治療前と比較して太く長い毛が約1・6倍の本数に増えたというデータがあります。ただ、AGAは進行性のため、服用をやめると再び脱毛が進むことになります。 |
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服用は1日1カプセルで、カプセルを開けたり噛(か)んだりせずに飲んでください。通常、6カ月間は飲み続ける必要があります。副作用で性欲減退、肝機能障害などが現れることもあり、医師の指示に従って服用してください。また、前立腺がんの検査を受ける場合は、必ず担当の医師に薬を服用している旨を告げてください。女性の脱毛や薄毛は、AGAとは原因も治療法も異なるため、まずは医師にご相談ください。 |
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