くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 婦人科 インタビュー一覧> 婦人科 最前線
 
産婦人科編

2016/12/2掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
妊娠するために大切とされる夫婦生活 医学的根拠に基づいたタイミングが大切
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
妊娠するために大切な夫婦生活。しかし、医学的根拠のないタイミングの取り方を、正しいと勘違いしている場合もあるそうです。

 ■「妊娠しやすくなる」と勘違いしているケースがあるようですね。
 「月に一度、排卵日と思われるときに、数日間精子をためて夫婦生活を行う。その後、あおむけになったり、下半身を上げてじっとしたりする」。これはよく患者さんからお聞きするタイミングの取り方ですが、実は医学的根拠はありません。

 ■医学的には、どのようなことが大切とされているのですか?
 男性の場合、連日射精があっても精子の質は落ちないということが、1万人に及ぶデータから証明されています。精子の数が少ない人でも毎日射精があるときに状態が最も良くなること、逆に5日以上禁欲することで精子の数が減ることも知られています。一方、女性の子宮が精子を受け付けるのは排卵前の6日間。この間、夫婦生活を連日行うことが最も妊娠率を高めるタイミングといわれています。その中でも特に妊娠しやすいのは、排卵日を含む3日間。この日にタイミングを合わせるには排卵時期を特定することが大切です。基礎体温を付けたり、ツルツルしたおりものが出てくることや排卵痛を意識したり、さらには排卵日検査薬を用いたりすることも有効でしょう。また、性交後の体位は関係ないとされています。

 ■具体的にはどのようにタイミングを取ればよいのですか?
 排卵前3日間を外さないよう、なるべく多くの夫婦生活を取ることが大事です。生理周期が正常な女性であれば、生理が終わった頃から、毎日か一日おきにタイミングを取るとよいでしょう。詳しくは専門医にご相談ください。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ