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皮膚科編

2016/10/28掲載
 
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食物アレルギーは皮膚からの吸収でも発症 アトピー予防にも有効なスキンケア
 
まるお皮ふ科 院長
丸尾 圭志氏
日本皮膚科学会皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
食物アレルギーは皮膚からの吸収でも発症 アトピー予防にも有効なスキンケア

 ■食物アレルギーと皮膚の関係は?
 乳幼児期に最も発症しやすい食物アレルギーは、食べ物を口にすることだけでなく、皮膚からもアレルゲンを吸収して発症することがあります。例えば、食べカスが皮膚に付着したり、空気中のホコリなどに混じってアレルゲンが肌に触れたり…。近年の研究では「経口摂取よりも、皮膚から吸収した場合の発症リスクが高い」ともいわれています。

 ■発症までのメカニズムを教えてください。
 皮膚は、皮脂膜や角質層が何層にも重なってバリアーの役割を果たしています。健康な皮膚であればアレルゲンの侵入を防いでくれますが、皮脂や潤いが不足して湿疹ができたり、乾燥したりすると、層が剥がれ、隙間が生じてしまいます。そうなると、バリアー機能が損なわれ、隙間からアレルゲンが侵入。その後、免疫細胞が異物として認識し、アレルギー反応が引き起こされます。

 ■予防法はありますか?
 生後すぐから、お子さんの肌を保湿することが大切です。市販品でよいので、保湿クリームを小まめに塗ってあげてください。空気が乾燥するこれからの時季はもちろん、1年を通して続けましょう。十分な皮脂と潤いを蓄えておくことで、バリアー機能を保てます。また、入浴などによって皮膚を清潔にしておくことも大切です。体を洗うとき、強く肌をこすると刺激で傷ついてしまうので、優しい力で洗いましょう。せっけんを十分に泡立て、なるべく素手で洗ってあげてください。顔や体を拭いてあげるときも“優しく

 ■スキンケアはその他の皮膚病の予防にもなりますか?
 はい。皮膚のバリアー機能の低下などが要因となっているアトピー性皮膚炎や、乾燥によって引き起こされる皮膚炎にもスキンケアは有効です。最も外側の砦(とりで)である皮膚を守り、お子さんの病気へのリスクを軽減してあげましょう。



 
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