くまにち メディカルインタビュー
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産婦人科編

2016/6/3掲載
 
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喫煙も不妊症の原因の一つに 日常生活の見直しでリスク回避を!
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊症を心配する人の中には、普段の生活をどのように過ごせばよいのか気にしている人も多いようです。日常生活での注意点を聞きました。

 ■喫煙は不妊症に関係しますか?
 はい。女性の場合、1日に1本〜10本タバコを吸う人は、吸わない人に比べて約10%、10本以上吸う人は約15%が妊娠しにくくなるという調査結果が出ています。また男性の場合は、精子の数の減少や運動能力の低下といった精液の状態悪化だけでなく、性機能面にも影響が及ぶことが報告されています。喫煙については、同居されているご家族の喫煙も無関係ではないと思われますので、周囲の理解や協力もお願いしたいですね。

 ■そのほかに、日常生活の中で注意することはありますか?
 まずは飲酒ですが、1週間に4日以上、アルコール総量で96g以上の飲酒(ワインボトル1本、ビール350ml缶8本程度)をする人は、お酒を飲まない人に比べて、不妊症の原因となる排卵障害や子宮内膜症になりやすいというデータがあります。また、BMI(※)の数値が27以上の太り過ぎ、17以下の痩せ過ぎの場合も、ホルモンバランスが崩れ、妊娠の可能性が低くなることが指摘されています。急激なダイエットも、妊娠する力を低下させてしまいます。食生活の改善や運動を取り入れることで適正体重を保ちましょう。不妊には、身体的・精神的側面のほか、普段の生活習慣や嗜(し)好など、さまざまな要因が関係します。いま一度、自身の生活を見つめ直し、不妊症の原因になると思われるものは、できる限り避けるよう心掛けていただきたいと思います。詳しくは専門医にお尋ねください。 ※BMI=体重(s)÷身長(m)÷身長(m)



 
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