くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 婦人科 インタビュー一覧> 婦人科 最前線
 
産科・婦人科編

2016/2/26掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
更年期障害、目尻のしわの改善など… さまざまな作用を持つ物質「エクオール」
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
大豆は、女性ホルモン「エストロゲン」とよく似た働きの成分を含むため、女性の健康に役立つ食材といわれています。近年、その働きのもとになっているのが「エクオール」という物質であることがわかりました。

 ■「エクオール」について教えてください。
 「エクオール」とは、体内に吸収された大豆イソフラボンが、エクオール菌という腸内細菌によって代謝され、作り出される物質です。すべての女性がエクオール菌を持っているわけではなく、およそ2人に1人の方しか自分の体内でエクオールを作ることができないといわれています。そういった女性にはエクオール含有のサプリメントをお勧めしています。

 ■具体的に、どんな作用があるのですか。
 エクオールを含む食品には、多くの作用があると医学的に明らかになっています。エストロゲンに近い働きをするため、ホットフラッシュなどの更年期障害を和らげ、骨粗しょう症の予防と改善に役立ちます。さらに、更年期以降のメタボリックシンドローム(肥満、高血圧、糖尿病など)の予防や、閉経後の女性の目尻のしわにも有効であると報告されています。乳がんの抑制、抗酸化作用によるシミの改善、美白も期待できるようです。また、男性ホルモン「アンドロゲン」の働きを抑えるため、前立腺がんの予防や脱毛の改善と、男性にも有用といえます。

 ■ホルモン補充療法の代替療法としても、注目されているそうですね。
 脳血管障害や血栓症といった既往があるなど、さまざまな理由で乳がんの手術後に薬物によるホルモン補充療法が行えない人への、代替療法としても使われています。詳しくは婦人科医にお尋ねください。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ