くまにち メディカルインタビュー
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眼科最前線 レーシック

2006/2/11掲載
 
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わずらわしい眼鏡やコンタクトなしの生活を
 
九品寺アイクリニック 執刀医
武藤興紀氏
熊本眼科医院院長
熊本大学医学部出身
昭和47年 熊本眼科医院を開業
「メガネやコンタクトが煩わしい…視力は良くならないの?」と思っている方、いませんか? 角膜の中にピントを合わせる凹レンズを作り、メガネやコンタクトの代わりをさせる近視矯正手術「レーシック」を希望する方が年々、増えているそうです。この最新の矯正手術について聞きました。

 ■近視矯正手術「レーシック」を受ける方が増えているようですね。
 スポーツやファッション、仕事などでメガネが邪魔だと感じている方、コンタクトの管理や付けはずしが面倒…と感じている方が多いようです。また、ドライアイでコンタクトが使えないという方もいらっしゃいますね。

 ■そもそも、レーシックとはどのような手術なのでしょうか。
 角膜上層を薄くはがして中をレーザーで少し削り、再び上皮を元の位置に戻す手術になります。わかりやすく説明すると、角膜の中にメガネやコンタクトと同じ働きをする、凹レンズを作る手術です。点眼薬による麻酔のみで、痛みはほとんどなく、手術にかかる時間は20分程度。視力も術後早期に改善、入院の必要もありません。

 ■角膜にレーザーをあてる手術ということで、手術を躊躇される方などはいらっしゃいませんか。
 レーザーが角膜を突き抜けてしまわないか不安…という方がいらっしゃいますが、表面だけを丁寧に確実に削っていくので、そのようなことはありません。また、レーシックの際に使うエキシマレーザーには、温度や湿度などによって状態が変化してしまうという短所があります。この短所をカバーし安全面を徹底するためにも、手術室の温度と湿度の管理を十分に行う必要があります。診察や手術を行うだけではなく、安全管理を確立し医療事故を未然に防ぐことも、医師を含む病院全ての職員の務めだと考えています。

 ■手術を希望される方、全てが受けられますか。
 多くの近視患者に適応しますが、いくつかの原則があり、まれに手術が受けられない方がいらっしゃいます。原則には、(1)20歳以上(2)重傷のドライアイや緑内障、糖尿病網膜症などの患者ではない(3)裸眼視力が0・1〜0・01で安定した近視である(4)角膜の厚みが十分ある―などがあります。ただし、角膜が薄い方や強度近視の方でも、別の方法で手術を行う場合があります。平成17年12月末日現在、283名(550眼)の方々が手術を受けられています。手術についての疑問点、不安な点などがあれば、一度、専門医に相談してみてはいかがでしょう。



 
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