くまにち メディカルインタビュー
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産婦人科編

2016/2/5掲載
 
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知っておきたい自分のAMH値 個人差も踏まえた効果的な不妊治療を
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
不妊治療において近年注目されているというAMH(アンチミューラリアンホルモン)。その詳細について聞きました。

 ■AMHとは何ですか?
 卵巣内にある成長途中の卵子から分泌される「アンチミューラリアンホルモン」というホルモンのことです。AMH検査をすることによって、卵巣年齢(排卵可能な期間)の目安を予測することができます。AMH値が高いと、卵子のストックがあり、卵巣年齢は若いということになります。逆に、AMH値が低いと、卵子の数が少なくて排卵が起こりにくく、卵巣年齢は高い(加齢の)状態といえます。卵巣機能は、年齢が同じだから皆同じというわけではなく、見た目や年齢が若い人の中にもAMH値が低い人もいらっしゃるので注意が必要です。

 ■AMH値が低いと妊娠できないのですか?
 AMH値は卵子の質とは関係がないので、必ずしも妊娠できないということではありません。卵子の数が少なければ、残っている卵子をいかに有効に使って、不妊治療を行うかが重要です。AMH値は、一人一人の状態に合わせた、より効果的な治療を行うために、とても有用といえます。

 ■どんな検査が必要ですか?
 血液検査(保険適用外)後、10日程度で結果が判明します。一般に卵巣機能は年齢とともに低くなり、35歳を過ぎると低下が加速していきます。単に年齢だけが卵巣の状態に関係するものではありませんが、将来、出産を希望される人で、今のうちに自分の卵巣年齢を知っておきたいと思われる人や、不妊を心配されている人などは、気軽に専門医にお尋ねください。



 
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