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産科・婦人科編

2015/12/18掲載
 
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妊娠中の胃や子宮の痛みに注意 命に関わる危険な病気のサイン
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
「胃の痛みが強い」「子宮が痛く、赤ちゃんの動きが急に少なくなった」―。何気ない体の異変でも、妊婦さんにとって危険な病気のサインである可能性があります。妊娠中、特に気をつけたい症状について聞きました。

 ■妊娠中に突然亡くなる妊婦さんや赤ちゃんがいると聞きました。
 大抵のお産はもちろん、スムーズに済みます。しかしまれに、お母さんや赤ちゃん、あるいはその両方が妊娠中に突然亡くなってしまうケースが報告されています。

 ■具体的に教えてください。
 妊娠中期以降の妊婦さんで、胃に不快感があり、痛くなってきたという場合は、「HELLP(ヘルプ)症候群」の可能性があります。妊娠高血圧症候群の一種とされますが、平常の血圧の妊婦さんも突然発症し、溶血や肝機能異常、血小板減少などを引き起こします。また、子宮に痛みがあり、赤ちゃんの動きが急に少なくなってきたという場合は、「常位胎盤早期剥離」が考えられます。これは、胎児の出生前に胎盤が子宮壁から剥離することで、妊娠高血圧症候群の人に起こりやすいといわれています。どちらも、母子ともに重篤な障害の原因となったり、命に関わる緊急性の高い疾患といえます。

 ■予防は可能ですか。
 何気ない異変を見逃さず、少しでも早くその兆候に気づくことができれば、予防は可能です。早期発見・早期治療が重要ですので、少しでも異変を感じた際は、早朝深夜に関わらず、早急に主治医に相談するようにしてください。

 ■日頃から気をつけることは。
 妊娠中は、飲酒・喫煙をしない、過度に体重が増えないようにする、疲労をため込まない。この3つを心がけるようにしましょう。



 
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