くまにち メディカルインタビュー
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歯科編

2015/12/11掲載
 
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広がる矯正治療の選択肢 効果的な治療で負担感を軽減
 
熊本駅前矯正歯科クリニック 院長
上村 裕希氏
歯並びを整える歯科矯正にはさまざまな治療法があり、どのような視点で選べばよいか悩む人も少なくないようです。専門医に詳しく聞きました。

 ■矯正治療といっても、いろんな治療法があるそうですね。
 ここ数年で歯の矯正の大切さが浸透し、矯正歯科の数も増えています。それぞれの歯科医院によって治療法はさまざまですが、大きく分けると3つの治療法があります。1つは表から装置を着ける矯正、2つ目が裏側に装置を着ける見えない矯正です。裏側の矯正にもいくつか種類があり、使用する装置によっては、口内炎ができやすかったり、しゃべりにくかったりするものもあります。医院によって使用する装置も違うので、どんな装置を使っているのかは重要です。そして3つ目が、患者さん自身が透明のプレートを取り外しできる矯正です。これらの治療法を、患者さんの症状に合わせて組み合わせることも可能です。

 ■矯正治療というと、期間が長くかかり、体力的・経済的な負担も大きいと思っている人も多いのでは。
 確かに、そのような患者さんもいらっしゃいます。しかし治療後のアンケートを見ると、「思っていたより負担感なく治療できたので、もっと早く始めればよかった」という声も多くあります。また、「装置を着ける治療法より、プレート式の方が完了までに時間がかかると思っていた」などの回答もありました。しかし、選択した装置の違いで、治療期間が長くなったり、短くなったりすることはありません。むしろ大切なのは、最初に適切な診断がなされるかということです。適切な診断が行われていれば、より効果的に治療ができ、時間的負担も体力的、経済的な負担も少なくて済みます。そのためにも、矯正治療は子どもであれば顎の成長に合わせて治療できる小学校低学年、それ以降もできるだけ早い時期に始められることをお勧めします。

 ■自分に合う治療法をどのように選べばよいのでしょう。
 まずはホームページなどで、歯科医院やクリニックの診療方針、設備、治療実績を確認して参考にしてみてください。どの治療が自分に一番適しているのかを歯科医に気兼ねなく相談できるか、また、長い治療期間を考えると交通の便が良いかなどの通いやすさも重要でしょう。さらに、反対交合など明らかに骨格的に先天的な異常があり、手術を前提とした治療の場合は、顎口腔機能診断施設での治療は保険が適用されます。これらを含め、治療期間や治療法、費用などの診療計画を、歯科医が患者さんに分かりやすく説明してくれると安心ですね。以上のようなポイントを総合的に見て、自分に適した矯正治療を選んでください。



 
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