くまにち メディカルインタビュー
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内視鏡内科編

2015/10/30掲載
 
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がんなどの発見につながる内視鏡検査 麻酔不要で苦痛の少ない内視鏡も可能
 
イオンタウン田崎総合診療クリニック 院長
城本和明氏
バリウム検査に取って代わり、胃腸の検査の定番となった内視鏡検査。最近はコンパクトな内視鏡が普及し、以前ほど苦しい思いをすることなく検査が受けられるそうです。内視鏡検査について聞きました。

 ■内視鏡検査は「苦しい」というイメージがありますが…。
 食道や胃を観察する場合、従来は内視鏡を口から挿入するため、おう吐感や苦痛を伴うことが少なくありませんでした。近年、直径5o程度の極細内視鏡を鼻から通す経鼻内視鏡が普及してきました。苦痛が少なく、静脈麻酔が不要で高齢者や妊婦、授乳中など麻酔の使用を避けたほうが望ましい人も安心して検査できます。また、検査中に医師と会話することも可能です。

 ■内視鏡はどのような病気の検査に役立ちますか。
 胃や食道、大腸のがん、胃潰瘍のほか、大腸ポリープなどさまざまな病変を発見できます。大腸ポリープは大きくなるとがん化する可能性が高くなります。検査でポリープが見つかった場合、内視鏡で切除可能かどうかをその場で判断し、検査当日にポリープを切除することも可能です。また、日本人の約半数が感染し、胃潰瘍や慢性胃炎、胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌も診断できます。

 ■他に、内視鏡を使う検査や処置について教えてください。
 内視鏡で腹部にカテーテルを付ける「内視鏡的胃ろう造設術」が可能です。口から食事できない人や食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい人の胃に、直接栄養を入れる方法です。鼻からのチューブに比べ、患者さんの苦痛が少なく、口から食べるリハビリや言語訓練を行いやすいというメリットがあります。詳しくは専門医にご相談ください。



 
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