くまにち メディカルインタビュー
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皮膚科編

2015/10/23掲載
 
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治療を続けても治らないシミや肝斑 遅発性両側性太田母斑の可能性も
 
駕町 太田皮ふ科 院長
太田 浩平氏
皮膚科学会認定皮膚科専門医。
1964年生まれ。筑波大学卒。九州大学皮膚科入局。九州大学大学院を経て、新日鉄八幡病院皮膚科部長。99年に父の診療所(保田窪)を継承。2002年に日赤通りに移転。
顔にできたシミに悩む人は多いと思いますが、シミや肝斑の治療を続けても治らない場合、遅発性両側性太田母斑の可能性があるそうです。症状や治療法について詳しく聞きました。

 ■遅発性両側性太田母斑について教えてください。
 額や目のまわり頬の両側にできる、青みがかった褐色のシミです。20〜40歳代くらいになって突然出現することも珍しくありません。シミや肝斑だと思って治療をしていてもなかなか治らない場合、遅発性両側性太田母斑の可能性があります。九州大学皮膚科の掘義昭名誉教授が最初に報告したもので、一般のシミ外来の患者さんのうち、約1割がこれに該当します。

 ■普通のシミや肝斑との違いは。
 皮ふの浅いところ(表皮)にできる通常のシミよりも、皮ふの深いところにある真皮層にできるもので、むしろアザに近いと言っても いいでしょう。通常のシミや肝斑の場合、化粧品や専用の薬剤、一般的なレーザー治療でも効果が期待できますが、太田母斑の場合は同じ治療では全く効果がありません。原因としては、色素をつくる細胞が生まれつきその場所に集中していて、成人になってから日光の刺激で、細胞の働きが活発になり発生すると考えられています。

 ■遅発性両側性太田母斑の治療法について教えてください。
 Qスイッチルビーレーザーと呼ばれる、認可されたレーザー機械による治療で、真皮に働きかけます。半年に1回の照射を3回行うことで、ほとんどの方が効果を実感できます。いつまでも治らないシミに悩んでいる方は、一度専門医にご相談ください。



 
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