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広がる花粉症治療の選択肢 来春の飛散に備えて早めの準備を |
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なかの耳鼻咽喉科 アレルギー科クリニック 理事長
中野 幸治氏
日本耳鼻咽喉科学会認定
耳鼻咽喉科専門医 |
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今年の春は例年に比べ、九州の花粉の飛散が極端に少なかったようですが、来春は多くなることが予想されています。花粉症の症状を抑えるためには、早めの対策が肝心です。治療法について聞きました。 |
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投薬治療やレーザー治療のほか、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を注射して過激な反応を減らす「減感作療法」、スギ花粉症の根治を目指す「舌下免疫治療」など、選択肢が広がっています。今年の春、症状が現れなかったために完治したと思っている人もいらっしゃるかもしれませんが、花粉症が自然に治ることはほとんどありません。治療によっては、症状が現れる一定期間前にスタートしないと効果が期待できないものもありますので、来春に向けて早めの対策が必要です。 |
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スギ花粉を含むエキスを1日1回、舌の裏側に滴下するもので、自宅で服用可能です。ただ、効果が現れ始めるのは早くても2〜3カ月後です。また、アレルギーの原因物質を体に慣れさせるためには、最低でも3年間の継続が必要です。この治療を施すと約2割の人が根治、薬を半分以下に減らせる人が約6割に上るといわれています。大きな副作用がない上、保険も適用されます。 |
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■ダニアレルギーに対する舌下免疫治療も始まったとか。 |
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スギ花粉の場合と同じく、自宅でできる治療です。今年の冬には保険適用になる予定です。それぞれの治療にはメリット、デメリットがあり、自分に合った治療を選択することが大切です。詳しくは専門医にお尋ねください。 |
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