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熊本アールスキンケアクリニック総院長
三原 栄作氏
医学博士 |
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「夏になるとシミが気になる…」という方も少なくないはず。でも、一口に“シミ”といっても、紫外線以外の原因でできるシミもあるそうです。その中でも多く見られるという「肝斑」について聞きました。 |
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一般にシミといわれるものは「老人性色素斑」といい、日光にどれほど当たってきたかによって生じる色素斑です。一方、肝斑は30歳以降女性に多く、頬骨の上や額やえらの上に“左右対称”に広がるぺったりとした薄茶色の色素斑で、紫外線に加え、妊娠、ピルの飲用、子宮・卵巣疾患やストレスなどホルモンのバランスの崩れから発症します。そのため、女性なら誰でも発症の可能性があるといってよいでしょう。実際に、シミと思って相談に来られたら肝斑だったというケースは多いですね。 |
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一般のシミでは、レーザーで薄くできるのですが、肝斑にレーザーを照射すると、余計に色が濃くなってしまいます。そのため、肝斑の治療には、ビタミンCとトランサミンの飲用に加え、特殊なレーザーピーリングを行うことが適しています。10分程度の照射を3週間に1度の間隔で、2〜3回行うと薄くなり、さらに毛穴も引き締まり、美白効果やハリも出てきます。また、治療後は再発を防ぐためにも、紫外線防止とビタミン剤の摂取を心がけてください。
肝斑は、そばかすやアザなどと同時に発症していることがあり、自分では気づかないこともあります。間違った治療を行うと、濃くなったり悪化することもありますので、専門医に相談されることをお勧めします。 |
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