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病気の早期発見につながるMRI。最新装置で短時間かつ詳細な検査可能に |
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体内の状態を断面で画像化することができるMRI。近年、従来の装置より短時間で詳しく調べることができる、新しい装置の導入が進んでいるそうです。最新の装置や検査の特徴、検査を受けるときの注意点について聞きました。 |
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強力な磁石でできた装置の中に入り、磁気と電波で体のさまざまな部位を画像化する検査です。体内の水素原子(プロトン)を共鳴させ、さまざまな角度の断面像を描き出します。X線撮影やCTのように放射線を使わないので、被ばくの心配はありません。 |
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はい。CTの場合、病巣が存在する部位や病巣の形態など、小さな病変の異常を見つけることはできますが、病巣の性質まで鑑別することは難しいとされています。一方、MRIは病巣の詳細な性質を鑑別できるので、脳梗塞の初期病巣といったCTでは見つけにくい病気の早期発見につながることもあります。造影剤を使うことなく、脳や腹部の血管、胆のう、胆管、膵管、尿管など、頭から足先まで、どの部位でも高精度の造影が可能です。 |
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MRI装置には、磁場の強さを表す「テスラ」という国際単位が用いられています。磁場が強くなるほど数値が大きくなり、質の高い画像を描き出すことができます。磁場の強度はこれまで0・5〜1・5テスラが主流でしたが、5〜6年前から3テスラの装置が日本に導入され始めました。この新しい装置によって、より微細な血管の描き出しだけでなく、不明瞭だった部分も鮮明に表現できるようになりました。また、15〜30分ほどかかっていた検査時間は3分の1程度で済み、従来と同じ時間をかけることでさらに詳しい検査を行うことが可能です。 |
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非常に強い磁場の中にいることになるため、心臓のペースメーカーや人工内耳・中耳、強磁性体クリップなど、体内に金属があると撮影ができないことがあります。時計やメガネ、アクセサリーといった金属類を持ち込むこともできません。その他、閉所恐怖症の方や妊娠中の方は安全面を考慮した結果、検査を受けられないことがあります。検査の前に、体の状態や体内金属などについて、患者さんの入念なチェックが必要です。また、検査にかかる時間や検査時の機械音などについてしっかり説明し、患者さんの不安を取り除くことも大切です。不明な点は、専門医に気軽に相談してください。 |
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