くまにち メディカルインタビュー
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運動不足の子どもに多いけがや腰痛は運動リハビリや生活習慣の指導で改善

2015/1/9掲載
 
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中川弘彰氏
寒い冬は、子どもたちも運動不足になりがちです。そのためか、ちょっとした運動でけがをするケースが増えているそうです。子どもの運動器の疾患について、詳しく聞きました。

 ■整形疾患で来院する子どもが増えているそうですね。
 外で遊ぶことが少ないことや、運動の習慣がないことで筋力が低下し、体幹のバランスが悪い子どもが増えています。そのような子どもの多くに共通するのは、肥満傾向や極端な痩せ型体形です。筋力や体幹バランスが低下すると、小さな負荷でもけがをしたり、骨・関節などの運動器を痛めたりしやすくなります。

 ■診断はどのようにして行われますか。
 座った時の姿勢を見れば、体幹の筋肉が弱いことがひと目で分かります。また、立った時に体の左右のバランスが傾いていないか、横から見てまっすぐな姿勢を保っているか、猫背になっていないかどうかなどもチェックします。さらに筋肉量や脂肪量なども測定した上で、トータルで評価を行います。

 ■治療について教えてください。
 痛みの原因や診断結果から、筋肉を増やすのか、脂肪を落とすのかを検討し、その人に合ったリハビリ指導を行います。同時に、運動・食事・睡眠の改善などトータルな指導を継続することで、けがのない体づくりを目指します。生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームやロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、子どものころから始まっていると言っても過言ではありません。まずは、生活習慣を変える重要性をしっかり理解し、継続して治療に取り組むことが大切です。



 
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