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皮膚科編

2014/11/7掲載
 
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成人後に再発の可能性高いアトピー性皮膚炎 乳幼児期の初期治療が完治のカギ
 
アトピアクリニック院長
稲葉 葉一氏
アトピー性皮膚炎と聞くと、「子どもの頃にひどい湿疹があっても、大人になるにつれ少しずつ症状が緩和していく…」と思い込んでいる人も少なくないでしょう。しかし、子どもの頃の治療次第では、成人後に高い確率で再発するそうです。専門医に詳しく聞きました。

 ■アトピー性皮膚炎の基本的な症状について教えてください。
 アトピー性皮膚炎は、カサカサ肌に非常にかゆい湿疹ができ、良くなったり悪化したりして、慢性的に経過する病気です。その原因に関しては、学会などでいろいろな意見が交錯していますが、有力な原因の一つに挙げられているのがアレルギー体質の遺伝による皮膚角質層の異常、つまり乾燥肌です。

 ■大人になってから再発する例もあると聞きますが…。
 アトピー性皮膚炎は治ったように見えても、成人後にあるタイミングで再発する可能性が非常に高い病気です。20歳ごろからまた患者さんが増えているのが表から分かります。ここで再発しているのです。乳幼児期の発症初期に適切な治療をしていれば完治する場合が多いのですが、そうでなければ表のように就職前後で再発する方が少なくありません。その原因は、乳幼児期に“掻(か)き癖

 ■掻き癖を治すにはどのようにすればよいのでしょうか。
  一般的なアトピー性皮膚炎の治療は、湿疹部にはステロイド軟こう、カサカサが強い乾燥部分には保湿剤を塗り、さらにかゆみ止めを服用するという対症療法で行われます。しかし、この方法では掻き癖までは治りません。将来再発させないためにも、乳幼児期からの適切な治療で掻き癖を治してしまうことが重要です。



 
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