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産科・婦人科編

2014/10/24掲載
 
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命に関わることもある「性感染症」。コンドームの使用が最善の予防法
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
 最近、若い人の間で性感染症が広がりつつあります。「性感染症は大したことはない」「死んだり、入院するようなことはない」という誤った認識が、感染を拡大させ、最悪の場合、死に至るケースも生んでいるようです。

 ■性感染症が原因で、命を落とすこともあると聞きました。
 性行為を通じて感染するさまざまな疾患のことを、性感染症(STD)と呼びます。性感染症に感染しているにも関わらず放置すると、命を落としたり、不妊症になるなど、次の世代にまで影響を及ぼすこともあります。

 ■命に関わる性感染症として、具体的にどういったものがありますか。
 よく知られているエイズのほかに、A型B型など肝炎ウイルスの性行為感染が原因で劇症肝炎を発症し、死亡するケースもあります。パートナーとの性交渉をする前にできれば、肝炎の経験がないかどうかを確かめましょう。感染歴があることが分かれば、血液検査を受けてもらってください。感染から数十年経って発症し、死に至ることがある性感染症として、成人T細胞白血病ウイルスがあります。また、近年増加傾向にあるのが、抗生剤耐性を持ち、自覚症状にも乏しい淋病です。女性が感染すれば、腹膜炎(骨盤内炎症性疾患)や不妊症、子宮外妊娠などの原因となります。ほかにも、妊娠中に感染すると、多発奇形や早産の原因となるサイトメガロウイルスなどもあります。男性の間では、梅毒が2010年から増えてきています。

 ■予防法は?
 予防には、コンドームを正しく使用することが一番です。月経中の性行為はもちろん、安全日だからといってコンドームを使わないのは危険です。性行為の途中から使用するのも意味がないと知りましょう。



 
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