くまにち メディカルインタビュー
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産科・婦人科編

2014/10/3掲載
 
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身近に潜む性感染症の危険 検査時期を見極めてより正確な診断を
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
国内でのエイズ感染者は年々増加しており、2013年の患者総数は2万3015人に上ったそうです。身近な病気になりつつあるエイズと、その他の性感染症の検査方法について詳しく聞きました。

 ■エイズ患者は年間約1400人ずつ増えているそうですね。
 この数は氷山の一角であり、もっと多くの発病していない感染者がいると推察されます。しかし、エイズ研究も日々進歩しており、今では発病前に薬剤治療を始めることができれば、生存期間も健康な人と変わらなくなるといわれています。熊本市では今年9月から、気軽にエイズ検査を受けられるようメールでの予約ができるようになりました。

 ■エイズやその他の性感染症の検査について教えてください。
 エイズに感染しているかどうかの診断は、病原体であるエイズウイルスそのものを調べる方法と、体内で産生された病原体に対する抗体を測定する方法があります。抗原(この場合エイズウイルス)や抗体が検査に反応する値まで上昇するのにかかる時間を「ウインドウピリオド」と呼び、一般に抗原検査は1カ月+15日前後、抗体検査は1カ月+22日前後必要とされます。これはあくまでも平均値であり、感染者の状態で変化します。また、B型肝炎や梅毒などの性感染症にも、それぞれのウインドウピリオドがありますので、検査機関で事前にウインドウピリオドを確認することをお勧めします。クラミジア検査に関しては、病原体のDNAの有無を調べることでより正確な判断ができるようになりました。こちらの場合は、治療後の検査が2週間程度だと治癒していても陽性が出ることがありますので、少なくとも3週間は空けて再度検査するようにしましょう。



 
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