くまにち メディカルインタビュー
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産婦人科編

2014/9/5掲載
 
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考えておきたい妊娠・出産のタイミング。キャリアプラン見据えてベストな選択を
 
ソフィアレディースクリニック水道町
岩政 仁氏
熊本大学医学部大学院博士課程卒
日本産科婦人科学会専門医
日本生殖医学会生殖医療指導医
女性の社会進出と晩婚化が進む中、30代後半から40代になって子どもを産みたいと考える女性は、増加傾向にあるそうです。気になる年齢と妊娠・出産、不妊症の関係について聞きました。

 ■年齢と妊娠する力には関係がありますか?
 あります。残念ながら加齢による卵子の質の低下が見られ、35歳を過ぎると毎年約3.5%ずつ妊娠する力は落ちていきます。不妊率についても、30代後半では3.3人に1人、40代では1.6人に1人が不妊症になっているという報告もあり、女性の加齢は不妊症にも影響を与えているといえます。

 ■妊娠するにはリミットがあるということですか?
 40歳を過ぎたら子どもを産めないということではありませんが、その場合は、流産や妊娠高血圧症、胎児の染色体異常などのリスクが高まるということを、知っておいてほしいと思います。また、仕事を持っている女性は、仕事と出産時期の兼ね合いもあるでしょう。出産を望まれる方は、30代になったら「いつまでに産みたいのか」を考え、それに備えることも必要だと思います。

 ■主体的な妊娠・出産をするための具体的な備えとは?
 まずは基礎体温を付けたり、日本不妊予防協会のホームページ(http://www.jrha.net/women/)の「不妊になる可能性のある要因チェックリスト」でセルフチェックをしたりして、不安があれば早めに産婦人科に相談しましょう。妊娠のプロセスや自分の体のことをよく理解し、自分にとってベストな選択ができることが、ご自身が望まれるキャリアプランの実現にもつながると思います。不明なことは専門医にお尋ねください。



 
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