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歯科編

2014/2/21掲載
 
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マウスピースと舌側矯正を融合 臨機応変に使い分け「コンビネーション治療」
 
DAN矯正歯科クリニック
松下 龍之介氏
歯科矯正法の一つである「マウスピース矯正」。しかし、すべての人に適用できるとは限らないといわれています。マウスピース矯正について詳しく聞きました。

 ■「マウスピース矯正」にもさまざまな種類があるそうですね。
 現在、各メーカーから数種類のマウスピースが開発されています。色も形もよく似ており、どれも同じものだと誤解していらっしゃる方も多いようですが、ひと口にマウスピースといっても、それぞれ特徴に違いがあります。

 ■マウスピース矯正により、自分の歯並びがどう変化するか、詳細に予想できる治療法もあるそうですね。
 はい。3次元シミュレーションソフトを通じて、すべての治療計画とマウスピースの作製過程をコンピューター上で管理し、予想することができます。分かりやすく説明しますと、ご自身の歯並びが6カ月後、1年後、2年後にはどのように変化するかを、治療開始前に動画で予測します。その際に、ご希望の歯並びを患者様と相談し、視覚的に矯正後の歯並びをイメージしていただきながら、最終的な治療ゴールを設定します。

 ■マウスピースの作製過程にも違いがありますか。
 通常、手作業でマウスピースを作製する場合が多いのですが、コンピューター上で管理されていますので、CAD/CAM(コンピュータ造形)技術を用い、ロボットが精密に作製します。

 ■マウスピースを選ぶ場合の注意点は?
 各メーカーのマウスピースには当然、利点と欠点があります。どのメーカーのマウスピースを使用するかは矯正医の判断によるのですが、マウスピース矯正を希望される際は、どのタイプのマウスピース矯正で治療を行うかを、患者様と矯正医とで細かく相談されることをお勧めします。

 ■マウスピース矯正の適応範囲は?
 マウスピース矯正の最大の利点は取り外しができることです。逆に最大の欠点は、舌側矯正に比べ適応範囲が狭く、治療期間も延びる傾向にあることです。しかし、マウスピース矯正に舌側矯正の技術やシステムを融合させる治療法を用いれば、お互いの利点を生かし、欠点を補うことができます。例えば、2年間の治療期間の前半を舌側矯正で、後半はマウスピース矯正で治療を行うことも可能です。ご自身のライフスタイルや、その時のお口の中の状況に応じ、臨機応変に「見えない矯正」を使い分けるという治療法があることも知っておいていただきたいですね。詳しくは専門医にお尋ねください。



 
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