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産科・婦人科編

2013/12/20掲載
 
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父親になる前に知っておきたい 離婚の原因にもなる「産後クライシス」
 
うしじまクリニック
牛島 英隆氏
産科・婦人科うしじまクリニック院長
医学博士
出産後のお母さんは不眠不休の育児で疲れ、気持ちがデリケートになっています。そんな時、夫が育児や家事に非協力的で、不用意なことばを放ったりしたら…。最近よく耳にする「産後クライシス」について聞きました。

 ■「産後クライシス」とは?
  医学用語ではありませんが、出産後に妻から夫への愛が急激に冷め、夫婦仲が悪くなることを「産後クライシス」と呼びます。最悪の場合、離婚に至るケースもあります。

 ■原因は何でしょう。
 お産自体がいかにつらいものか分かっていないだけでなく、育児・哺乳の大変さ、姑との関係の難しさなどを、夫が理解していないのが原因です。特に、初産婦さんにはすべてが初めての経験であり、パニックになったり、うつ状態になることさえあります。睡眠不足が当たり前、身も心もボロボロになった母親の状態を理解できない夫の態度が、産後クライシスを引き起こすのです。

 ■産後、夫が心がけることは。
 早めに家事に慣れておくことと、お姑さんの側に立たないこと、無条件かつ全力で育児に協力することです。次のようなことば遣いにも注意してください。(1)「手伝おうか」ではなく、黙って育児をする。(2)「うんちしているよ、泣いているよ」ではなく、自分でサッとおむつを替えてあやす。(3)「仕事だからしょうがないだろ」ではなく、仕事と同じように育児も大切と理解する。C「うるさいから泣き止ませて」ではなく、あやして泣き止ませる。母親の心構えとしては、「何をしてほしいかことばで伝えること」「協力してくれたら感謝すること」「家事が60%できたらOKと考えること」です。育児の時に協力的だった夫は、老後も妻にとても大切にされるといわれます。お父さん、がんばってください。



 
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