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加齢による白内障は手術で治癒が可能 怖い眼底の病気発見のために早期の治療を |
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加齢が主因の白内障も、近年は手術で治癒できるそう。怖いのはむしろ、緑内障や加齢黄斑変性など眼底の病気。白内障を治すことは眼底の病気の早期発見につながります。症状や治療法を専門医に聞きました。 |
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基本的には、老化に伴って発症します。眼球内でレンズの役割を果たす水晶体が濁るもので、誰もがかかりうる病気です。年齢的には50歳過ぎから発症するようになり、高齢になるほど発症率は高くなります。また、糖尿病持ちの人はかかりやすいですね。病状の程度や進行度は人によってさまざまです。 |
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視力が低下することにより、物がかすんで見えたり、まぶしいと感じたりするようになります。痛みや違和感がほとんどないので放置しがちですが、「かすみ目が気になる」「日中の明るい日差しや夜間の車のヘッドライトがまぶしすぎる」といった中程度の症状になったら、専門医に診てもらうのがよいでしょう。近年は多くの高齢者が車を運転されますので、運転時、目に不自由を感じたら治療が必要です。 |
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手術で患部を取り除きます。最近は技術の進歩で患者さんに負担を掛けず、手術ができるようになりました。目の水晶体は外側の皮と内部の核の二層構造になっていますが、手術では外側を温存して濁った内部を抜くわけです。まず、白まなこ部分を2〜3o切開して機械を入れ、超音波で水晶体を粉砕(乳化)し、吸引します。水晶体の代わりに人工のレンズをはめ込み、切開部分を閉じれば手術は完了です。所要時間はほんの15〜20分程度です。 |
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まず点眼麻酔をして、その後、白まなこに局所麻酔の注射を打ちますから、痛くないし、少しも怖くはありません。手術後に麻酔が切れても、ほとんど無痛です。 |
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外側の皮が完全にふさがるまで1〜2週間程度かかります。雑菌が入らないよう、しばらく洗顔を我慢していただくことになりますが、それ以外は普段通りの生活で構いません。車の運転も可能です。 |
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■白内障を治せば、どのようなメリットがありますか? |
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見え方が良くなるだけでなく、重要な利点があります。今の日本で失明の主因となっているのは緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など眼底の病気ですが、医療技術の進歩で早期発見・早期治療をすれば以前よりも治せるようになりました。しかし、白内障にかかっていると、眼底検査をしても病巣を発見しにくいのです。ですから、眼底の病気の早期発見のためにも、白内障は早めに治しましょう。 |
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