くまにち メディカルインタビュー
   HOME > 皮膚科 インタビュー一覧> 皮膚科 最前線
 
皮膚科編

2013/11/15掲載
 
MENU
美容整形
美容皮膚
ダイエット
内科
心療内科
歯科
皮膚科
婦人科
肛門科
がん治療科
小児科
眼科
整形外科
耳鼻咽喉科
神経内科
泌尿器科
放射線科
循環器内科
医療福祉
消化器外科
形成外科
味覚障害
免疫治療
血管外科
精神科
高齢者に増えている皮膚がん 早期なら日帰り手術も可能です
 
なかむら皮ふ科形成外科 院長
中村 徳志氏
日本でも増加傾向にある皮膚がん。なかでも高齢者での増加が目立つそうです。皮膚がんの治療と注意点について詳しく聞きました。

 ■皮膚がんが増えているそうですね。
 日本における皮膚がんの発症頻度は、人口10万人あたり、年間10人前後です。皮膚がんにもいろいろな種類がありますが、多くの場合、発症年齢は平均70歳代後半です。ただし、悪性黒色腫は平均63歳という統計があります。皮膚がんは目に見える場所にできることから、自分でも気付きやすく、ほとんどは早期に治療すれば経過の良いがんです。

 ■注意しなければならない皮膚がんとは?
 顔面などの日焼けしやすい部分で、「普通とはちょっと違うシミやホクロができた」「黒っぽいできものが急に大きくなる」「痛みやかゆみはないが、ガサガサした発疹が治らない、出血しやすい」などの症状は要注意です。悪性黒色腫の30%以上は足部に発症しますので、足部にできたホクロのような色素斑には注意しましょう。

 ■検査法や治療法は?
 早期のがんであれば切除した方が確実に取り除くことができ、局所麻酔での日帰り手術も可能です。また、日光角化症という前がん状態の腫瘍には、外用剤による治療もあります。検査法もいろいろありますが、最近は高倍率のレンズで皮膚の状態を観察し、痛みを伴わずに、その場である程度の診断をつけることができます。悪化して日常生活に支障を来す前に、皮膚科専門医にご相談ください。気になる腫瘍ができたら、定期的にデジタルカメラなどで記録しておくこともお勧めします。



 
無断転載は禁じます。
掲載の記事、写真等の著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun
  (c) 熊本日日新聞社 〒860-8506 熊本市中央区世安1-5-1
くまにち.com トップページへ